現在、多くの輸入木材が日本の住宅にも使用されている。そして、50年前なら一般的に使われていなかった木を柱などの構造材にも使うようになった。はたして、住居が完成した時点で満足していいのでしょうか。
日本の住宅には日本の気候・風土の中で育った国産材を使うことが、最も望ましいのです。しかし、部材によってはコストが高くなったり、満足な品質の国産材の確保が困難なものもあり、こうしたものについては外国の木材を使うことになります。
近年、構造材用集成材(エンジニアリングウッド)に使用されているホワイトウッドと呼ばれる北欧材は、低湿地域で育った樹木であり、高温多湿な日本では腐りやすいため、コストは抑えられますが住宅に絶対使うべきではないと考えています。
※ホワイトウッドとは、エゾマツ、ヨーロピアンホワイトウッド、ヨーロッパプルス、オウシュウトウヒ、S.P.F材などの数種の樹種の俗称として呼ばれています。S.P.F:S=スプルース(米唐檜)、P=パイン、F=ファー(モミ)の頭文字です。
土台は、国産桧の赤身材が最高と昔からいわれています。腐りにくく、防蟻処理(有毒材)をせずとも、白蟻がはいりません。OKUTAでは、含水率17%以下の桧の赤身を使用します。含水率17%を超えると木材を腐らせる腐朽菌(ふきゅうきん)が繁殖する可能性があり危険です。
構造材で使われるヒノキや杉でも重要なことがあります。単にヒノキや杉を使えばいいということではなく、重要なのは赤身と白太の使い分けです。木は年輪の中心部を心材(赤身)といい、外側を辺材(白材)といいます。辺材は栄養を蓄えるはたらきをする柔細胞が活動しているため水分と養分が多く、心材は細胞が既に活動を終え固定化しています。心材が辺材に比べて腐りにくく虫がつきにくいのは、このためなのです。
白太は廻縁や鴨居などの内装材に使われます。適材適所を考えて木材を選ぶことが重要です。
桧や杉は高温多湿の日本の気候に適応している木ですが、その赤身にはタンニンという耐水抗菌物質が含まれており、腐りにくく白蟻などの食害も受けにくくなっています。桧の香りの成分である精油成分も優れた防虫成分を含んでいます。世界最古の木造建築物といわれる奈良県の法隆寺五重塔が1300年以上も残っているのは、こんな優れた耐朽性のある桧を多く用いているからだと言われています。 |