2022/06/20
先日、気密測定技能者の資格試験を受けてきました。
久しぶりの資格試験です。
家事育児をしながらの勉強は、勉強時間を見つけるのが本当に大変ですが、
WEB講習という事もあり、思い切って受験することにしました。
コロナでテレワークで業務を進められるようになったり、
講習会などもWEBで行うようになったりと
移動時間を考えると時間を友好的に使えるようになった今日は
とてもいい環境だと思っています!!!
さて、本題です。
そもそも気密測定って何???と思っている方もいるかと思いますので
簡単にご説明させていただきます。
気密測定とは住宅の隙間の面積を専用の機械を使って測定することを言います。
この気密測定で出た性能の事を相当隙間面積と言い、C値(㎠/㎡)で表します。
この数値は小さければ小さいほど隙間が少なく、高性能なお家という事になります。
(写真:日本住環境株式会社HPより)
でも、住宅に隙間ってそんなにあるの?
気密ってそんなに大事なの?
等々疑問が上がってくると思いますので、今日は一つづつご説明したいと思います。
最近は少しづつ改良されてきてはいますが、日本の木造住宅(在来軸組工法)は
巾木回り・天井の廻り縁周辺・窓などの開口部周辺・コンセントまわりなどは
まだまだ隙間ができやす箇所ではあります。
それらの隙間面積を測定して計る事によって、住宅の性能を知ることができます。
なぜ住宅の気密化が必要なの?そんなに大事なの?とお思いになりますよね。
住宅の気密はと~っても大事なのです。
①健康で快適な室内環境のため
気密性を高めると隙間からの空気の出入りがなくなり
室内の上下温度差が小さくなったり、家の中の温度差もなくなったりするので
健康で快適に過ごす事ができます。
『ヒートショック』と言いう言葉を耳にしたことがあるかと思いますが
これは家の中の温度差で起こるものです。
特に寒い冬の季節はヒートショックで亡くなる方が死亡事故の倍もいます。
ですので、住宅の気密性を高めることはとても大切です!
②計画的な換気のため
平成15年 建築基準法で建材規制と共に機械換気設備の設置が義務付けされていますが
換気を計画的(必要換気量の確保・換気経路の明確化・給気速度の制御・給気温度の制御など)に
行う為にとても必要となります。
換気が計画的に行われないとお部屋に匂いがこもってしまったり、
二酸化炭素の排出がうまくいかず、頭痛が起きてしまったりします。
健康的な環境の為にも気密は大切です!
③壁内結露防止のため
建物に隙間があり、空気の出入りがある時、
同時に建物内の空気中の湿気も隙間などから外に排出されます。
また冬の部屋内は高温多湿であり、空気が隙間などから外壁内などに入り込み
壁の中で露点に達して結露します。
そうすると断熱材や木材が濡れてしまい腐食し、カビやダニが発生しやすくなります。
カビやダニは、ぜんそくやアレルギーの原因にもつながり健康被害が起きてしまいます。
そうならないためにも住宅の気密は大切です!
④熱損失を少なくするため
建物の気密性が低い住宅は、隙間からの換気量が多くなり、
せっかく暖房で温めた熱も一緒に外に出し行ってしまいます。
断熱材をどんなに厚くしても隙間から熱が出てしまったり、
断熱材内に外気や室内の空気を自由に進入させると断熱効果が減少し、
断熱材本来の力が発揮されず、エネルギーロスになってしまいます。
これら上記の4つの理由から住宅の気密性能はとても大切になります。
この気密性能を測定するのが気密測定技能者であり、
OKUTAの新築現場ではこの気密測定で住宅の隙間を数値化しています。
数値化することは施工技術向上に繋がるのはもちろんですが、
お客様が健康で快適に暮らすためにとても大切な事だと考えております。
しかもどの現場もC値は1.0を切っています。
C値:0.2 C値:0.3
お家の気密がしっかりできていると、換気計画が整い、室内環境が良くなり
断熱効果も高まり、省エネに繋がる。
そして、健康で快適な生活が送れる。
さらには笑顔が増える。
すべて連動してくるのです。
ぜひ皆様のお家も気密性を高めて健康で快適な暮らしを手に入れて頂ければと思います。
ご不明点等ありましたら、どうぞお問い合わせください!(^^)!