「住まい」以上の「時間の箱」(株式会社OKUTA LOHAS studio錦糸町店のブログ 志水陽子@OKUTAのブログ)　リフォームのオクタ

2025/07/31

以前中古物件を購入した際にデザインを担当したお客様からメッセージ。

確認するとお仕事の関係で、お家を手放して地元にUターンするということでした。

そこでこの5年間住んだお家についての感謝の気持ちをわざわざ頂いたのでした。

嬉しい言葉ばかりで、この仕事をしていてよかったなと思う瞬間。

そんなお客様からいただいた素敵な言葉がタイトル。

——志水さんには「住まい」以上の「時間の箱」をつくってもらいました。——

 

よく、賃貸と購入どっちが得？といった議論がされます。「得」だけで言うと

・買った時と売る時の値段がどうなる、

・リセールしたい時にすぐに売れるか

・固定資産税がかかるし、トータルはどうなの？

などお金のことが注目されがちですが、ここにはそのお気に入りのお家で過ごす「時間」の見え方が抜けているなぁと思ってしまいます。

当たり前ですが、時間はお金で買う事ができず、住まいで過ごした時間を元にもどすことができません。

私たちの仕事は、オートクチュールでデザインすることが多いので、一般的には「住みにくかったり」「デザインが個性的すぎたり」しても、その住まい手さんには最高の住宅だったりするのです。

私自身は「住まい手にとって心地いい空間か」をとにかく考えてデザインします。

お金をかけてリフォーム、リノベーションすることはその方の人生の大事な時間をその家でつかうことになるからです。

子供と過ごした時間

ペットと過ごした時間

子供が巣立って夫婦でゆっくり過ごす時間

お仕事を頑張りながら自分を癒す時間

この時間は戻す事ができず、この時間をどこで過ごすかが私たちがデザインさせていただく家に込められているのです。

建売とは違い、リフォーム、リノベーションにはその人の意向を反映する、住まい方に寄り添ってデザインする余白があります。

今回いただいたお客様の言葉から、住まいを迷っているお客様に「リフォーム、リノベーションは最高ですよ！」と自信を持って伝えられるなと実感しました。

長くこの仕事をやっていてよかったと思える瞬間です。あらためてリフォーム、リノベーションのポテンシャルを感じたのでした。