LOHAS studio
村井崇吉@OKUTA
2025/06/30
こんにちは。
今月の投稿はまた読書感想文です。
早見和真さん著「アルプス席の母」
部活をやっている中学生の子供のいる私ですと、タイトルを見ただけでちょっと泣きそうになるくらいいろいろ想像できてしまいます。
神奈川県が地元、県内でも高いレベルの実力のある高校球児とその母が主人公。ご主人は早くに病死されて、母子家庭のなかで息子に思いきり野球をさせてあげている中で、ある新興の強豪校にスカウトされていくところからの物語。最初は中学3年生のお子さんが、全寮制の高校に入学することになるのでいきなり生活が別れてしまう寂しさや心配などの描写があり冒頭から涙ぐみます(笑)
実際の甲子園常連校がどのようにしているのかはわかりませんが、球児には見せられない大人の事情も描かれていたり、ベンチに入れる子、入れない子、試合に出られる子、出られない子などもいて、その子たちにもそれぞれ応援している親がいて、それは当たり前なのですがその親たちの心情なども描かれており、読み応えがある作品でした。
私は甲子園が好きで毎年夏は楽しみです。夜の熱闘甲子園の番組で球児の親にスポットが当たる会など、たった数分の紹介でも感動してしまいます。
この作品はそうゆうのが好きな方には大変おススメです。主人公の息子がとてもいい子過ぎるという点は賛否両論ありますが、今年の本屋大賞で2位だけはありますね。
最近の傾向で話題になる本、特に本屋大賞などの作品は、数年後に映像化することが多いです。ただ個人的にはこの本は難しいのではと思います。
野球のシーンよりも母親の感情の吐露が多くて、これを表情と演技でやるのはかなりの至難の業なのではと思っています。でも映像化されたら絶対見ますが。
みなさんもこの夏が開幕する前に一泣きいかがでしょうか?
ではまた!
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