LOHAS studio
村井崇吉@OKUTA
2025/08/27
こんにちは。
今回は久々に諏訪家の家計シリーズ。
男はつらいよ第26作「寅次郎かもめ歌」からです。
この回でさくらたちはついにマイホームを持ちます。
シリーズ第1作でさくらと博が結婚してから物語内の経過年数は11年です。その間も寅さんに係る出費はなかなかのものだったと思います。詳しい内容は省かれますが、物語では冒頭で寅さんが柴又に帰ってきてさくらたちが引っ越ししたのを知ることになります。
物件概要は映像から察するに築3年ほどで土地も20坪ほど、木造2階建てで延べ面積もおそらく80㎡ほどかなと思われます。
当然支払いは月賦で、おいちゃんがとらやのお店を担保にお金を借りてくれたり、たこ社長も銀行の保証人になってくれるなどみんな協力を惜しまなかった様子が描かれております。
1980年当時の葛飾区の地価公示の平均坪単価は約75万円、(2025年では143万円です)
木造建築の単価は当時約25万~30万くらいが相場。この計算から察するにさくらたちが買った家は2000万~2500万くらいかと思われます。
また物語の冒頭のさくらのセリフで、「まだ窓の目隠しができていない、大工さんに文句をいってきた」などの言葉があることから、中古物件を購入した後にリフォームや手直しなどを加えている様子がうかがえます。築3年なので大きな工事ではないと思いますが、諏訪家は中古リノベをしていることがわかりました。
仮にさくらの家を2000万円だとして、当時住宅金融公庫の融資は、物件価格の8割以内に限られていたので、最低でも400万円の頭金は必要な計算になります。おそらくこの400万円はおいちゃんが借りてくれたものと推測。博が名義人となってローンを組んだと思います。当時の公庫の金利は6%前後。1600万円を35年で借りたとして毎月91,230円の支払いになります。
さくらたちはそれまで1DKのアパート(風呂無)に住んでいました。そこの当時の家賃相場は2.5万円~3万円。ここから考えるとローンの支払いは家賃の3倍以上になります。それでもマイホームの夢をかなえたいと考えるサラリーマンが当時多かったということでしょうね。
物語のメインは北海道にいる寅さんのテキヤ仲間の娘、すみれが上京して夜間学校に通いながら自立していくところをとらやのみんなで支えていくというもの。当時キャンディースを解散した伊藤蘭さんがマドンナ役です。定時制高校の授業風景で、松村達雄さん演じる国語の先生が国鉄社員の詩を読み上げるシーンがあります。なんとも言えない懐かしさ、愉快さ、仕事の大変さが盛り込まれた素敵なシーンです。私もこのシリーズでも大好きなシーンの一つです。(まだ若かりし頃の田中美佐子さんや光石研さんが生徒役で出演していました!)
今回の新居について、さくらと博は、狭い家ながらも寅さんのために部屋を空けているんですよね。本当に兄想いの妹とその亭主のやさしさがにじみ出るエピソードと思います。
暖かい気持ちになれるシリーズ屈指の面白さです!
ではまた!
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