2025/05/20
こんにちは。OKUTA不動産の森内です。
最近、「住宅ローンの金利が上がってきてるらしいよ」なんて話、耳にしませんか?
今まで低金利だったから、「そろそろマイホーム買ってもいいかも」と思っていたあなた。そんな中での“金利上昇”のニュースは、ちょっと不安になりますよね。
「買うなら早いほうがいいの?」「でも、今の家賃もそんなに高くないし…」「結局、どっちが得なの?」
こうした悩みを抱えているのは、あなただけではありません。実際に今、首都圏に住む多くの方々が同じように「買うか借りるか」で揺れています。
今回のブログは3回にわけて、そんなモヤモヤを少しずつ整理していきます。
第1回となる今回は、「住宅ローン金利が上がるってどういうこと?」「それが家選びにどう関係してくるの?」を、できるだけやさしく、具体的にお話ししていきたいと思います。
そもそも住宅ローンの金利ってなに?
住宅ローンの「金利」とは、ざっくり言うと「お金を借りるための手数料」です。
例えば3,000万円の家を買って、銀行から全額借りたとしましょう。このときの金利が1%なら、年間の利息は約30万円です。もちろん、ローン期間や返済方法によって違いはありますが、基本は「金利が高ければ、支払う総額も多くなる」というシンプルな仕組みです。
固定金利と変動金利、どう違う?
住宅ローンには主に「固定金利」と「変動金利」があります。
・固定金利:借りたときの金利がずっと変わらない。将来の返済額が読みやすい。
・変動金利:半年ごとに金利が見直される。今は低金利だけど、将来上がるかも。
現在(2025年)、多くの人が選んでいるのは「変動金利」ですが、金利が上がる局面では「本当に変動でいいのか?」と慎重になる必要があります。
金利が1%上がるとどうなるの?
「たった1%くらい大したことないでしょ?」と思ったあなた。実はこれ、
かなり大きいんです。
例えば、3,500万円を35年ローン(元利均等返済)で借りた場合
金利1% → 総返済額 約4,200万円
金利2% → 総返済額 約4,900万円
つまり、
1%の違いで約700万円もの差が出ることになります。これは「駐車場代10年分」とか「子ども1人の大学費用」にも匹敵します。そう考えると、金利の動きってめちゃくちゃ大事なんです。
なぜ今、住宅ローン金利が上がっているのか?
日銀の政策転換と物価上昇がカギ
これまで長らく超低金利を維持してきた日本。でも2024年に入ってから、日銀が「マイナス金利政策」を解除し、段階的に金利を引き上げ始めました。
背景にあるのは、物価上昇(インフレ)です。物の値段が上がると、中央銀行は「お金の流通を減らして、物価を抑えよう」と金利を上げる傾向があります。
その流れが、住宅ローンの金利にもじわじわ影響してきているのです。
これからもっと上がる可能性はある?
答えは
「あるかもしれない」です。
もちろん、確定ではありません。でも世界的に見ても、アメリカやヨーロッパはすでに金利を上げていますし、日本もそれに遅れて追随する形になる可能性は高いです。
特に変動金利を選んでいる人は、今後の動きに要注意ですね!
「月々の支払い、ほんの少し上がっただけ」と思っていたら、10年後に家計が圧迫されている…なんてことも。
「金利が上がる=損?」と思う前に知っておきたいこと
今だからこそ「借りる・買う」の見直しが大事
たしかに金利が上がると、ローンの負担は増えます。
でも、「買う=損」というわけではありません。大事なのは、あなたのライフスタイルや今後のプランに合っているかどうかです。
・子どもが小学校に上がるタイミングで落ち着いた住まいがほしい
・親の近くに引っ越して将来のサポートを考えたい
・賃貸の家賃がどんどん上がってきている
こうした状況にある人は、「買うこと」でトータルの支出が抑えられる場合もあります。
買うなら、どんな人が今向いている?
以下のような人は、今が「前向きに動いてもいいタイミング」と言えるかもしれません。
頭金や貯金がある程度用意できている
今後10年以上、同じ地域に住む予定がある
固定金利で予算に合う物件が見つかっている
将来の収入に大きな不安がない
逆に、転職予定があったり、ライフプランが定まっていない場合は、もう少し「様子を見る」のも賢い選択です。
まとめ〜「今どう動くべき?」を考える第一歩
住宅ローンの金利が上がってきている今、**「買う or 借りる」どちらが正解か?**は、人によってまったく異なります。
でも共通して言えるのは、「よくわからないから後回し」でいると、気づいたときには選択肢が減ってしまう可能性があるということです。
このシリーズでは、次回以降「賃貸に住み続けた場合のコスト」「マイホーム購入時にかかる本当の費用」など、具体的な比較も行っていきます。
まずは今日、「金利ってこんなに大事なんだ!」と気づいていただけたなら嬉しいです。
第2回もお楽しみに!