築80年 和室の天井をリフォーム ―生まれ変わった伝統美 ―(株式会社OKUTA LOHAS studio立川店のブログ 津籠 和歌子@OKUTAのブログ) リフォームのオクタ

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津籠 和歌子@OKUTA

築80年 和室の天井をリフォーム ―生まれ変わった伝統美 ―

2025/09/15

▼築80年の和室には、長年使われてきた竿縁天井がありました。
既存天井

木材が醸し出す風合いは味わい深いものでしたが、
経年によるくすみや劣化が進み、
空間全体に暗さを感じさせるようになっていました。
今回のリフォームでは、伝統的な竿縁天井を一新し、
より格式の高い格天井へと造り替えることにしました。

格天井は、碁盤の目のように格子を組み、
その中に板をはめ込んで仕上げる天井様式です。
単に格子を組むだけではなく、
一本一本の木材を正確に加工し、
組み合わせた際に歪みが出ないよう細心の注意を払う必要があります。

特に築年数の経った住まいでは梁や柱が微妙に反っていたり寸法が揃っていなかったりするため、
その現場に合わせた繊細な調整こそが職人さんの腕の見せどころとなります。

▼今回は格子部分をあらかじめプレカットした材で納品していただきました。
①格天井

▼プレカットとはいえ、既存の太い梁や自然木の柱との取り合い部分では直線と曲線が交わるため、
一つひとつ納まりを合わせていきます。
②格天井

▼格間に納めた天井板には、世界三大銘木のひとつであるチーク材を使用しています。
堅牢で加工性に優れた材質で美しい木目が特徴です。
③格天井

板一枚ごとに寸法を見極め、
格間に収めた際に均一な面が揃うよう慎重に加工を進めました。
こうして仕上がった天井は、
木目が格子に映える端正な表情を持ち、
室内に落ち着いた上質さをもたらしています。

▼築80年の和室は、職人の手による格天井の施工によって新たな息を吹き込まれました。
④格天井

伝統の技法を守りつつも現場ごとの条件に合わせた柔軟な対応があり、
長い経験と確かな技術があるからこそ成し得た仕上がりです。
そしてその仕上がりには、ただ空間を美しくするだけでなく、
住まいに込められた歴史を未来へつなげていく力があります。

木と向き合い、一つひとつの納まりに心を込める職人さんの技があってこそ、
この和室は再び新しい時を刻み始めました。

【LOHAS studio新宿店】
住所:東京都新宿区新宿4-1-4 新宿南口ビル7F
電話:0120-19-5955 (新宿店直通)03-5315-0377
交通案内:JR新宿駅より徒歩3分

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OKUTA LOHAS Studio吉祥寺店
インテリアデザイナー
津籠和歌子(ツゴモリワカコ)です。
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