マンションの「修繕積立金」の目安は？(株式会社OKUTA LOHAS studio吉祥寺店のブログ 森内須弓@OKUTAのブログ)　リフォームのオクタ

2022/12/01

こんにちは。森内です。

今回はよく皆さまにご質問を受ける「修繕積立金って上がりますか？」についてのお話をさせていただきます。

 

修繕積立金というのは、そのマンションは長く維持管理していく為に利用されるお金として積み立てているもので非常に重要です。
その為私は、その金額が低すぎる場合も「注意が必要」とご案内いたします。

では、どの程度が適正なのか？という目安が必要ですよね。

修繕積立金の目安となる資料には、2011年4月に国土交通省が発表した「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」があります。
ただ、経年とともに給排水管やエレベーターといった費用のかかる修繕工事が増加する一方、2回目や3回目の大規模修繕に向けた適切な長期修繕計画の見直しが行われていない例が見られるようになりました。

こうした修繕コストの上昇を反映した改訂版が21年9月に発表されました。改訂版では新築マンションの購入予定者だけでなく、所有者や中古マンションの購入予定者も修繕積立金の目安を参照するのに役立つガイドラインとなっています。

※国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン2021年9月改」より

修繕積立金の額はマンションごとの様々な要因によって異なるのでばらつきも多いですが、平均値という事で掲載されております。
（なお、機械式駐車場は含みません）

マンションを購入する際には、表に記載された月平均額に対象となる部屋の面積を掛ければ修繕積立金の平均的な金額と、支払う可能性のある金額の範囲が分かります。

それと比較して今の修繕積立金が極端に安い場合は長期修繕計画のチェックが必要ですね。

改訂版と従来のガイドラインを比べると、コストアップなどは反映された改定版の修繕積立金の目安は大きく上昇しています。この10年間で1.25～1.64倍程度、上昇しています。

既にマンションを所有している場合は、現在の修繕積立金と比較してみる必要があるかもしれません。

一方、これから中古マンションを購入しようと考えられている場合、管理組合が発行している定期総会議案書や議事録、これまでの修繕履歴、長期修繕計画の作成時期や内容を確認し、適切に修繕を行っているかどうかや修繕積立金の上昇について検討が重要です。

ここはなかなか一般のかたが資料を読み解くのは難しいと思いますので、是非弊社のバイヤーズエージェント制度をご利用いただければと思います。

 

ただ修繕積立金の水準も様々なので、あくまでも目安であるということで、それだけで大切なお家の良し悪しの判断をされないようにご注意くださいね。