家づくりのご要望・目的
お子様の誕生をきっかけにご両親と同居をはじめることとなったT様ご一家。
ご実家の中でこれまで使用されていなかった2階部分を「新たな住まいに」とお考えでした。
ご希望は、2階にある2DKと物置を1つの空間にまとめた広いLDK。ご家族の趣味の本やCD・レコード、好きなものに囲まれた暮らしをお望みでした。まだ小さいお子さまが成長していく近い未来にも想いをはせます。
いまはまだプレイルームでいいけれど、将来は子供部屋に使えるお部屋。
増えていく荷物をしっかり整理し、片付けられる収納場所。
子育てをしながらの家事仕事は、あちこち歩いて忙しいもの。家事動線もしっかり決めていきたい。
どこにいても家族の気配が感じられる、それでいて大好きな本に囲まれた暮らしへ。
これらのご要望を踏まえ、新しい家造りが始まりました。
施工事例 ビフォー・アフター
住居として使われていなかったご実家2階部分の改装は、フロア全体に及ぶ大規模なものとなりました。
まずは動線の確保です。玄関を移設することで、新たな収納場所と自由な動線が手に入りました。
“どの部屋へもアクセスできる”“家中どこにいても「家族の気配」を感じられる”室内です。
また、LDKの空間を中心に、水廻りとプライベートスペースをしっかり分ける事で、動線の効率化を図りました。
一部出来た廊下には、T様のコレクションを納める本棚を計画しました。
なんと、暮らしの中にある動線の中に、まるで小路のようなライブラリコーナーを設けたのです。
雑多になりすぎず、廊下を歩けば文字通り「本に囲まれた」空間です。
入口・出口はゆるやかなアーチ壁で開口し、“本が近くにある暮らし”を実感できます。
キッチンに立つと、そこはまさしく「指令塔」。フロア全体が隅ずみ見渡せるという、特徴的な間取り設計になりました。
特に小さなお子さまは、あちこち歩き・動いて遊ぶのが大好き。
家事をする最中でも、どこに居るかが声や気配、顔をあげれば姿を見ることができる、安心の子育て空間になりました。
お子様のお部屋で間仕切りの建具を開放すると、バルコニー側に建具がすっきり収まり、LDKとひとつになった大空間が現れます。
扉を閉めれば、将来はお子さまのお部屋になるという、独立したスペースへ。
室内をすっきりさせるために必要な収納エリアも沢山ご用意しました。
特にご好評いただいたのは、玄関に設けたシューズインクローゼットです。上部にあかり採りの窓を造作して、明るい室内に。ご主人の大切な自転車を置く場所も確保できました。
階段下にあった既存の収納庫はスペースを広げて、大きな納戸に。家の形状を活かし、キッチン近くに造作したワークスペースもポイント。家事をしながら、お子さまがお絵かきをする様子をうかがえます。
これからご家族が増えたときのことも考え、可変性も加味されたT邸。
お子さまを想う愛情がたっぷり詰まった、光と風の通る家ができました。
よく見るとT邸の至るところにR壁が。
丸みを帯びたフォルムがやさしい雰囲気を
与えて 室内を柔らかくゾーニングします
出入り口だけではなく
ちょっとした棚の上にも効果的です
見せる収納ができる収納棚を
多数採用されたT邸
サッと置かれた品々に個性が生れます
片付けやすい収納棚ですから
お子様のお片づけ力アップにもひと役です