具体例で分かりやすく!リフォームでも関係のある 準防火地域が拡大中!(LOHAS studio Blog 岡本 博行@OKUTAのブログ) リフォームのオクタ

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岡本 博行@OKUTA

具体例で分かりやすく!リフォームでも関係のある 準防火地域が拡大中!

2017/04/01

ご自宅のある地域が防火地域かどうか、皆様はご存知でしょうか?

 

防火地域の種類に、以下のような地域があります。

 

防火地域

準防火地域

法22条地域

防火指定なし

 

これらは住宅や建築物で、

 

安全に避難できる

 

火災による延焼を抑える

 

救助活動を迅速に行う

 

など災害を想定して地域ごとに都市計画法で定められています。

 

近年、災害に強い都市を目指して「防火指定なし」「法22条地域」から「準防火地域」へ

変わる動きが各地域で拡大しております!

 

これは地震などの災害で起こる火災被害を減らし、生命と財産を守る目的があります。

 

実は「 建築基準法 」の内容のほとんどが 地震 と 火災  に関連する法律なのです。

 

 

準防火地域 リフォームの OK と NG例

〇 は一般に 適法 ですが、× は 違法 となりますのでご注意下さい。

 

× 6帖程度の増築を 建築確認申請をせずに行った。

〇 6帖程度の増築を 建築確認申請を行い、現行法規に適合させた

 

防火地域、準防火地域ではその規模に関わらず、増築は確認申請が必要です。

 

 

× 延焼の恐れのある部分 ※1 の範囲の玄関ドアとサッシを、

  一般的なサッシ(防火認定でないもの)に交換した

〇 延焼の恐れのある部分の範囲の玄関ドアとサッシを、

  防火サッシ(防火認定品)に交換した

 

※1 延焼のおそれのある部分

隣接する建築物等が火災になった場合に、延焼する可能性の高い部分のことで

隣地境界線又は前面道路中心線から 1階は 3m、2階は 5m にかかる範囲のこと

 

隣家の火災は、炎の高熱で窓ガラスが割れ、炎が家の中に入ってきます。

防火サッシ(又は防火シャッターなど)にすることで、炎が外に出にくい、

入りにくい ので、避難がしやすく被害も抑えることができます。

 

× サンルームを作って、部屋から行き来できるようにした

〇 サンルームを作るにあたり、建築確認申請を行い現行法規に適合させた

 

これも増築と同じです。

さらに延焼の恐れのある部分にかかる位置だと、壁と屋根に規制がかかります。

つまり、ポリカなどの屋根はNGです。

 

 

× 延焼の恐れのある部分の範囲内に、ウッドデッキ(屋根なし)を作った

〇 延焼の恐れのある部分の範囲内に、不燃材料(または認定品)で

  デッキ(屋根なし)を作った

 

延焼の恐れのある部分には規制がかかります。

 

 

△ 2階に柱建てのバルコニーを新しく作った 

〇 2階に片持ち(柱無し)のバルコニーを新しく作った

 

増築とみなされた場合、確認申請が必要です。

(内容と地域によって可となる場合もあります)

 

 

準防火地域 制限の代表的なものまとめ

・木造3階建ての住宅は、屋内の防火被覆(壁、天井下地のせっこうボードなど)の制限が厳しくなる

 

・延焼の恐れのある部分にかかる窓は防火サッシ(防火認定品)

又は、その他一定の防火設備(防火認定シャッターなど)を設けなければならない

 

・延焼の恐れのある部分にかかる外壁と屋根は規制をうける

 

・増築は規模に関わらず、建築確認申請を行わなければならない

 

 

リフォームしない場合、今の家はどうなる?

「法22条地域」「防火指定なし」から「準防火地域」に変わった時に

準防火地域の法令に適合しない住宅は、「既存不適格」となります。

 

「既存不適格」とは建築当時は法適合していたけれど、法改正や都市計画の兼ね合いで

現行法規に適合しなくなった建物を言います。

「違反建築」とは違いますのでご注意下さい。

 

「延焼のおそれのある部分」に絡む事例がほとんどですが、

これが準防火地域でとても重要なことです。

 

隣家から出火した場合、一般サッシでは火災初期にガラスが割れ

周囲に煙と炎が広がります。1階(3m)と2階(5m)で距離が違うのは

高いところほど炎が広範囲に広がるからです。

 

準防火地域に対応した建物が増えると、万が一の火災でも早く安全に避難することができます。

延焼する速度も落ち、被害が大きくなる前に消火することができます。

 

しかしどんなに火災に強い家にしたとしても、

いかに「声をかけあって未然に防ぐか」「助け合うことができるか」に

勝るものはないのでは?と思います!

 

東京下町の木造の町並みで大きな火災にならないのは

市民の信頼関係や、日ごろの努力があるからと思っています。

 

「火の用心」の方も巡回してくれるだけで安心しますよね!

最後の要は「人間力」だと思います!

 

 

 

 

 

 

 

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About Me

施工監理を経て、現在設計部に 所属しております。 知識、技術、感性、人間性を もっと 高めて、良い仕事が出来るように、 頑張りたいと思います。 詳しい自己紹介はこちらをご覧下さい!
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