小川町下里だより 2023年12月号(LOHAS studio Blog) リフォームのオクタ

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小川町下里だより 2023年12月号

2023/12/01

OKUTAこめまめプロジェクト』の
パートナーである小川町下里地区。
その地元の「NPO法人生活工房つばさ・游」
理事長である高橋さんが毎月送って下さるお便りを、
ブログでもご紹介させて頂きます^^
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それでは、今月号をどうぞ!
(※下記、高橋さんの文面を転載しています)
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12月に入り急に寒くなりました。今年は夏が異常に暑く、そのまま暑さが11月まで続き、秋がなくなり、冬が来た感じです。だんだんと気候変動を通り越して、地球が沸騰し始めたのではないかと感じます。一体、どこまでいくのだろうか、と考えると恐ろしくなります。私たち大人はこどもや孫に確かな未来を伝える責務があると考えます。地球を私たちの代で潰す訳にはいかないです。出来る事をしていきたいと考えています。

今月のトピックス
【レポート】OKUTAこめまめプロジェクトのこれから
【レポート】第6回有機稲作セミナー開催11/21
【レポート】「大豆畑物語」その5・大豆収穫 11/22
【レポート】コラム「未来につながるオーガニック給食」第2回 インドのバンダナ・シバ女史講演から

今月の話題
【レポート】小川町巡りと美味しい物巡り「○シェおがわ」より11/26
【おしらせ】小川酉の市12/8
【おしらせ】東武東上線100周年記念
【おしらせ】和紙マラソン12/10

 

今月のトピックス

【レポート】OKUTAこめまめプロジェクトのこれから
今夏の猛暑は農産物全てに深刻な影響を与え、農家に深刻な課題を投げかけました。種を蒔いても発芽しない、大きくならない、どうしたら良いのか、と悩み始めています。そこで、OKUTA提携農家さんと話し合いを持ち、来年どうするか話し合いました。地球が異常気象を通り越して沸騰し始めたのではないでしょうか。少量多品種生産の多様性のある有機農業が小川町の特色でした。それが出来なくなるのです。お米も暑さに強い品種の開発が急がれます。日本各地の農業研究所では品種開発が行われていますが、お米は1年に1回しか作れませんから、品種の改良は何年も時間がかかるのです。そこでOKUTAこめまめプロジェクトでは来年、試験的に暑さに強い品種を植えてみたいと考えています。途中経過については随時お伝え致しますので、引き続き宜しくお願いします。

 

【レポート】第6回有機稲作セミナー開催11/21
上記にありますように、お米作りが大変な状況になりつつあり、その対策として何が出来るのかという視点で今回は長野県の国際自然農法センターから榊原先生に代わり三木先生がセミナーを対応して下さいました。稲刈り後の初めてのセミナーという事で大変貴重な内容となりました。ひこばえ(稲刈り後の稲株から生える青い芽)は有機物として循環させるために細かく裁断し土壌分解させる。稲の根は分解しにくいので早く分解するように浅く耕し水分を減らして乾きいやすくする、等など。稲が健康に育つ事で味も良くなるので、稲の育つ環境を整える事に注力しましょう。言われてみれば、なるほど、と思うのです。実際に消防署奥の谷津田の田んぼで1枚1枚の田んぼをチックしながらこれからの農作業について確認しました。次回は3月の田植え前の準備についてです。
参考:三木先生の有機稲作セミナーの動画
https://www.youtube.com/watch?v=TIT7_gWAwm8&t=13s
田んぼの土壌の様子1
田んぼの溝切り 田んぼの土壌の様子2
<田んぼで土壌検査をする三木先生>

 

【レポート】「大豆畑物語」その5・大豆収穫 11/22
6月に植えて10/8に枝豆で食べた大豆が実り11/22に収穫しました。今年は夏の猛暑で青いままの大豆が多く見られました。2月には味噌作りに挑戦します。
大豆収穫前20231122 daizu
<大豆畑の様子と大豆の実>

 

【レポート】コラム「未来につながるオーガニック給食」第2回 インドのヴァンダナ・シヴァ博士講演から
11/9に衆議院議員会館にて秀明自然農法ネットワーク設立 20 周年記念シンポジウムとしてインドのヴァンダナ・シヴァ博士をお招きして講演会がありました。ヴァンダナ・シヴァ博士はインドの哲学者・環境活動家で、カナダのウエスタン・オンタリオ大学で物理学を専攻されて、インドに帰られてから女性の地位向上や貧困にあえぐ人びとの救済のために、生物多様性や種子の保全の活動を通して有機農業の普及に努めています。そして、有機農業を推進する団体ナヴダーニャを設立されました。自然を慈しみ、生命の尊厳を守る活動を展開し、貧しい人々や女性の視点に立って、開発やグローバリゼーションのもたらす矛盾を鋭き、世界の農民や環境活動家たちに大きな影響を与えている方です。
ヴァンダナ・シヴァ博士からは貧困と女性の地位向上に有機農業は重要な役割を果たし、その為の種の重要性を解かれました。人は食べ続けなければいけない宿命にある時、食料の確保は重大な課題です。その食料は種なくしては手に入れることが出来ません。種は全ての根源と言えるでしょう、種を握る者は世界を制す、と言っても過言ではないかもしれません。
今、世界を股に掛けるグローバル種子企業が種を独占しようとしています。日本においても2年前に種子法が廃止され、農家が自家採種出来ないという大変な状況が起ころうとしています。そんな中にあって種は風土によって育まれるものなので、地域で地域固有の種を守っていこうという動きが出てきています。地産地消で種を育て、生産された農産物を地域の給食で使って、種を保全していこうというものです。学校給食は教育の一環であるなら、給食用食材は公共調達されるべき物であり、安全性と持続性が問われるでしょう。
次回は種の保全と学校給食のオーガニック無償化を成し遂げた韓国の事例を紹介したいと思います。
参考:ヴァンダナ・シヴァ博士

「たねの支配を、許してはならない」―環境活動家ヴァンダナ・シヴァ博士



ナヴダーニャ(Navdanya)
http://www.navdanya.org/

バンダナシバさんと20231109
<ヴァンダナ・シヴァ博士と記念撮影>
フェスタ当日3
<秀明自然農法ネットワークが保全するお米の品種の数々>
フェスタ当日5
<種で書かれた絵>

 

今月の話題

【レポート】小川町巡りと美味しい物巡り「○シェおがわ」11/26
11/26に小川町内のあちこちを会場として行われた○シェおがわまちの会場内で美味しい物を発見。揚げおかきの「いちず」さんというキッチンカーが出ていて、揚げたてのおかきがとても美味しかったです。埼玉県内であちこちに出没しているそうですので、出会った時はお試しあれ。
揚げたておかきとキッチンカー マルシェおがわにて
<揚げおかきのキッチンカーと揚げたておかき>

 

【おしらせ】小川酉の市12/6
小川町綠町のお不動様で12/6の16時から開催されます。
参考ブログ:今もこんな感じです。狭い路地の奥にお不動様があり、その周辺は飾り物の縁起物屋さんです。縁起の小判がキラキラ黄金色に輝き、焚き火の火と相まって年の瀬を感じる瞬間です。
https://ameblo.jp/h-art2008/entry-11721124322.html

 

【おしらせ】東武東上線100周年記念
何と東武東上線100周年だそうです。小川駅構内に歴史のパネルが展示されていました。当初、東京―川越―前橋の路線予定が、小川町内有志の東武鉄道株主運動などで川越から小川に路線変更になったされたそうです。電車の路線を変えるなんて、スゴイですね。それだけ、昔の小川町は財力があったという事なのですね。
東武東上線100周年1 東武東上線100周年2
東武東上線100周年3 東武東上線100周年4
<駅構内に展示されたパネル>

 

【おしらせ】和紙マラソン12/10
12/10は和紙マラソンです。
OKUTAマラソン部の皆さんの応援に行きましょう。

 

 

発行日:2023年12月1日
制作:NPO生活工房つばさ・游・高橋さま

 

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