2025/05/01
OKUTAこめまめプロジェクト』の
パートナーである小川町下里地区。
その地元の「NPO法人生活工房つばさ・游」
理事長である高橋さんが毎月送って下さるお便りを、
ブログでもご紹介させて頂きます^^
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それでは、今月号をどうぞ!
(※下記、高橋さんの文面を転載しています)
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新緑が輝き、里山に初夏の風が吹き渡る季節となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
今年は春先から気温の変動が激しく、世界各地でも異常気象の報道が相次いでいます。気候変動の影響が私たちの暮らしにますます身近な問題となる中、今年も、田んぼの準備が始まりました。今年の夏の暑さに思いを馳せ、昨年よりも少し早めの準備となり、田植え開始も例年より少し早めています。
地域では、有機農業の取り組みや、子どもたちの未来を守るための学校給食無償化への関心が高まっています。持続可能な食のあり方を、地域資源を活かして支えていくことが今ほど重要な時代はありません。小さな一歩を重ねながら、地域と地球をつなぐ暮らしを築くために、私たち一人ひとりができることを考えていきたいものです。今号も「下里だより」では、そんな思いを込めて、地域の最新情報をお届けします。
今月のトピックス
【レポート】OKUTA提携農家さんの強い味方を紹介
【レポート】里山保全活動団体「森のなかま達」の紹介
【レポート】第3回環境再生型農業セミナーに小泉社長参加しました 4/20
【コラム】「未来につながるオーガニック給食」第19回給食無償化を巡る各省の動き
今月の話題
【情報】NWECの自然を知ろう 5/17
【情報】オーガニックExpoin京都
【情報】第4回環境再生型農業講座 5/18
【情報】里山観察会「親子で葉っぱをみて木の名前を知ろう」5/24
【情報】トロロアオイで手すき和紙支援 わしのねりプロジェクト
【情報】おがウィ春のアニソンまつり 5/25
【情報】新しく出来た飲食店「虎吉」
【報告】里山保全活動拠点・エディベリの保守管理について
今月のトピックス
【レポート】OKUTA提携農家さんの強い味方を紹介
4月に入り、農家の皆さんは田んぼの準備に慌ただしくなります。そんな中、提携米を作って下さっている農家の湯澤さんが田んぼの畦塗り機などを購入され、昨年の課題であった田んぼの水漏れを何とかしたいと考えていらっしゃいます。谷津田の田んぼは、大沼から水を引く天水(空から降ってきた雨水のみ)のみなので、限られた貴重な水なのです。田んぼの畦が不十分だと水漏れを起して、うまく稲が育ちません。稲は特に水の産物です。今年の秋の収穫に期待したいものです。
<湯澤さんが購入した機械>
【レポート】里山保全活動団体「森のなかま達」の紹介
OKUTA 1% for the planetが寄付をしている「森のなかまたち」の皆さんの活動レポートです。
小川町上横田大沼周辺の里山の一部(「OKUTAの森」含む)の保全活動を有志でされています。当日は新しい若者が刈払機で篠竹刈りに汗を流していました。ボランティアの若者2人は小川町の魅力、特に里山の魅力に惹かれたそうです。頼もしい助っ人を得て、この森が美しくなっていくでしょう。
<ボランティアの若者2人と長老>
<OKUTAの森の様子>
【レポート】第3回環境再生型農業セミナーに小泉社長参加しました 4/20
4/20の第3回目に、これまで都合で欠席されていた小泉社長が参加されました。今回は、種の話から始まり、今、種がほとんど外国産である事、F1(優性の1代限りの種)でありこのままいけば種がなくなり、野菜の栽培が危うい事が話され、その対策について学びました。
そして、3月に植えたミックスリーフを収穫してお昼にサラダとして頂き、野菜の鮮度による美味しさを堪能しました。午後は実習で、先月に植えたジャガ芋の芽欠き、そして、枝豆、小玉西瓜、ひまわり、エン麦などの種を1列づつ植えていきました。
さあ、来月はどうなっているでしょうか。楽しみです。(畑の設計は、それぞれの野菜や緑肥である植物が生かされるように植えられています)
<実習の様子>
<ミックスリーフ>
【コラム】「未来につながるオーガニック給食」第19回学校給食無償化を巡るアンケートより
「給食無償化を考える緊急全国集会」が5/1に開催され、それに先立ち、既に給食を無償化した自治体の給食関係者(教育委員会、給食センター、栄養士、調理師さん等)に無償化する前と後で給食がどのように変ったでしょうか?というアンケートを採りました。
その中から見えてきたのは、一般世帯、特に若い世代の経済状態が悪く、その対策として「給食無償化」を実施している自治体が722もあり国内自治体数1800弱からいくと多いです。無償化で小さなこどもを抱える世帯への支援という事で、無償化自体は悪いことではなく、喜ばれているのですが、一定の額という枠があり、かつ税金から補填されるわけですから、財政事情の厳しい地方自治体にとっては、財源の上限は厳しいものがあるようです。特に昨年秋からのお米の上昇率は高く、昨年の1.9倍近くになっています。夏の猛暑による不作、農家の急激な減少などお米の生産を取り巻く環境は悪化の一途を辿り、食料安全保障が大きく揺らぎ、その不安感も相まって食料品の値上げが続いています。上がり続ける食料品価格の影響の中で、決められた金額で決められた栄養を摂取するメニュー作りは大変な作業です。現場の栄養士さん達はがんばって知恵と工夫で乗り切ってきていますが、この物価上昇には勝てず、現場からは1品減らした、デザイートや果物がなくなった、美味しくなくなった、等、新聞紙上では、ネガティブな感想が相次いでいます。アンケートの結果からも、質の低下や人手、地場産野菜が使えないなど多くの課題と懸念や要望が寄せられています。
私はこどもは未来であり、こどもの身体を作るのは食べた物であるなら、給食は美味しく安全な物であって欲しいと願います。安全性という視点から、顔も見える地場産、そして、素性が判る有機栽培された農産物を導入して欲しいと願っています。
有機農産物導入の側面として、地域の経済や環境を守る視点があります。人は環境によって生かされているのですから、過去と未来が同じ環境でなければいけないのではないでしょうか。今の世代は未来から環境を借りていると考えるなら、これ以上、環境を悪くしてはいけない責任があるでしょう。このアンケートから読み取れる希望を文科省・農水省や内閣府に伝えていきたいと考えています。これからの未来が対立ではなく対話によって作られる事を願い、この全国集会がそのきっかけになる事を願ってやみません。
今月の話題
【情報】NWECの自然を知ろう 5/17
時:5月17日(土)10:00~12:00
所:NWEC
詳細はチラシ参照
<5/17のチラシ>
【情報】オーガニックライフスタイルExpoin京都2025 5/23~5/24
https://ofj.or.jp/ole-kyoto/
【情報】第4回環境再生型農業講座 5/18
落花生、サツマイモを植えます。座学は前回に続き、種の話から
https://edivery.jp/kankyo-saisei/
【情報】里山観察会「親子で楽しむ!初夏の里山観察会「葉っぱを見て、触れて、感じて、樹木の名前を学ぼう!🌿/24
新緑がきらきらと輝く気持ちの良い季節、木々が芽吹き、里山がいきいきとした表情を見せてくれます。そんな自然の中を、親子でゆっくり歩きながら、植物の名前や不思議を発見してみませんか?今回の観察会では、葉が茂り始めたこの時期ならではの、樹木の見分け方や特徴をやさしく学べます。
講師には植物の専門家・藤田卓さんをお迎えし、大人も子どもも楽しめるお話をしていただきます!
日時:2025年5月24日(土)10時
場所:小川町の輪禅寺集合
https://www.google.com/maps/dir/36.0723951,139.2784429/36.0692108,139.2784994/@36.0707255,139.2787054,598m/data=!3m1!1e3!4m2!4m1!3e3?hl=ja&entry=ttu
講師:藤田卓さん((公財)日本自然保護協会職員・理学博士・技術士/環境部門)
プロフィール:植物分類学・保全生物学が専門。環境省・東京都レッドデータブック作成に携わり、現在は日本自然保護協会職員として日本全国の里山のいきものを市民の皆さんと調査する「モニタリングサイト1000里地調査」を担当。
会費:500円/人(釜炊きご飯とみそ汁を皆で作ります。保険付)
スケジュール:10:00里山観察⇒12:30ランチ作り・交流⇒14:30解散
持ち物:歩きやすい靴、帽子、飲み物、筆記用具、虫よけなど
対象:親子連れ歓迎!どなたでもご参加いただけます
雨天時:小雨決行/荒天の場合は中止(前日夕方までにご連絡いたします)
参加申込み方法:
https://ws.formzu.net/dist/S71129100/
申込み締切:2025年5月20日(火)
主催:小川里山食農スクールエディベリ(担当:高橋)
自然のなかで、家族の思い出をひとつ増やしてみませんか?皆さまのご参加を心よりお待ちしています!
【情報】トロロアオイで手すき和紙支援 わしのねりプロジェクト
https://linevoom.line.me/post/1174537524982587143
【情報】おがウィ春のアニソンまつり 5/25
https://linevoom.line.me/post/1174537518582582013
【情報】新しく出来た飲食店「虎吉」
小川町北裏通りに定食屋「虎吉」がオープンしました。北裏通りの雰囲気に相まって昭和レトロを意識された店づくりとメニューでした。目玉は店内に設置された竃です。懐かしい!!!お魚料理がお勧めです。
https://blog.goo.ne.jp/gtomita/e/5790bdc219fbebf0693b5f95082c85ac
<店内の様子とメニュー、外観など>
【報告】里山保全活動拠点・エディベリの保守管理について
温かくなり、雑草の勢いも凄くなってきています。毎年、隣の農家さんに除草依託をしているのですが、今年は地区の役員になられて時間がないという事で、提携農家の栗原さんにエディベリ広場の除草管理を委託しました。駐車場部分は、環境再生型農業講座参加者がボランティアで除草管理して下さる事になり、これでエディベリの今年の草刈り対策は何とかなり、ホッとしています。
<エディベリ駐車場の草刈り後>
発行日:2025年5月1日
制作:NPO生活工房つばさ・游・高橋さま