中古住宅とは、完成して1年以上経過している住居のことを言います。
より詳しく説明すると、未入居で築後1年以上経過している住まい、築後1年以内であっても所有権が移転された住まい、所有権を移転しなくても既に居住したことのある住まいのことです。
ただし、長期固定金利型住宅ローンのフラット35では、築後2年以上経過している住まい、または、既に居住したことのある住まいのことを指しますので、注意が必要です。
中古住宅の魅力としては、主に、以下の4点が挙げられます。
新築に比べて、低価格で購入することができます。これは、新築の価格は、現地で案内するスタッフの人件費や広告宣伝費などが加味された販売価格になっているのに対して、中古住宅は、土地と建物のみの価格となるためです。ただし、状態によっては痛みがはげしく、リフォーム費用が新築よりもかかってしまう場合もあるので、かならず物件を見て判断する必要があります。物件が適正な価格であるか、耐震性に問題ないかなど、購入前にプロの住宅診断士によるインスペクション(住宅診断)をすることで、既存住宅の劣化、見えない部分の破損、住宅の状態に見合った物件価格など総合的な評価を得ることもできます。中古住宅売買時の物件状態を確認できるインスペクションサービスへのニーズが昨今高まっています。
新築に比べて、幅広い地域に物件が多く点在しているので、選択肢が広がります。そのため、「子どもの通う学校の学区域内に住みたい」「通院している病院の近くに住みたい」「スーパーの近くに住みたい」などの理由で地域にこだわった選択が可能です。
図面やパンフレットではわかり難い雰囲気や風通しや眺望などを実際の住居をみて確認することができます。また、物件によっては、まだ売り主が住んでいる場合もあり、「近隣にはどんな人が住んでいるのか」「テレビの受信体系はどうか」などの情報を直接聞くことができます。
中古住宅はリフォームやリノベーションをすることで、自分好みの空間を作り上げることができます。新築と比較して、立地条件も環境も満足できる価格で購入しやすいので、中古住宅の購入金額を安く抑えることができ、その分をリフォーム費用にあてて「キッチンにパントリーなどの収納をを設けたい」「ビンテージなデザイン空間を作り上げたい」など、建売住宅とは違ったオンリーワンの住まいが実現可能です。